Category 地図・航海記

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ブラッドリー兄弟

「中国・日本地図」

（『ブラッドリーによる商用と図書館での参照用地図帳』からの抜粋） 1889年 [フィラデルフィア刊]

William M. Bradley & Bros.

CHINA / JAPAN

[Philadelphia], Wm. M. Bradley Bros, 1889. <AB2024131>

Sold

(Extracted from Bradley's Atlas of the World for Commercial and Library Reference)

48.0 cm x 66.5 cm, 1 colored map,

Information

フィラデルフィアで製作された一般向け地図帳に収録された東アジア図

　本図を作成したブラッドリー兄弟(William Bradley Brothers)についての詳細は不明ですが、19世紀後半にフィラデルフィアを拠点として一般向け地図帳や教育関連書を手がけていたことがわかっており、本図は『ブラッドリー・アトラス』(Bradley's Atlas of the World for Commercial and Library Reference)と題した、一般向けの地図帳からの抜粋と思われます。ニューヨークを拠点に地図帳製作の分野で活躍したアルヴィン・ジョンソン（Alving Jewett Johnson, 1827 - 1884)に比べると知名度は劣るものの、本図を見ても分かるようにブラッドリー兄弟が手がけた地図は決して質の低いものではなく、一般向けとは言え（あるいは一般向けだからこそ）できる限り正確な地理情報を反映させようとしているように見受けられます。地図帳出版を専門としないだけに、独自色を過度に加えず当時の一般的な地理認識を忠実に反映させることに重きが置かれた地図であると言えるでしょう。