書籍目録

『イエズス会士スピノラの生涯』

ジョセフ

『イエズス会士スピノラの生涯』

1681年 パリ刊

Joseph, Pierre.

LA VIE DU PERE CHARLES SPINOLA DE LA COMPAGNIE DE JESUS.

Paris, Estienne Michallet, M. DC. LXXXI. (1681). <AB2020215>

Sold

8vo (8.8 cm x 15.2 cm), Title., 5 leaves, pp.1-132, 13[i.e.133], 134-223, 2 leaves(blank), Modern marble boards, rebound.

Information

 本書で描かれているスピノラ(Carlo Spinola, 1564 - 1622)は、イタリア、ジェノバの名門スピノラ家出身のイエズス会士で、1602年に来日し1622年にいわゆる元和の大殉教で亡くなった人物です。スピノラは日本滞在中に精力的に布教活動に従事しただけでなく、その豊かな学識を生かして長崎の経度測定や、天文学、数学の日本への紹介など日本に関する学問的な貢献も残したことで知られています。スピノラの殉教は、それがヨーロッパに報じられると直ちに大きな反響を呼び、甥であるアンブロージオによる伝記が1628年に刊行されています。本書は、1681年にパリで刊行されたスピノラの伝記で、全4章のうち、主に第3章、第4章をスピノラの日本における活動の記述にあてています。スピノラが日本から発した書簡なども交えながら詳細に日本での活動を記しているだけでなく、当時の日本の状況についての説明も含まれています。