書籍目録

「1864年6月26日に横浜に送られた日本産品見本についてのスイス公使館員ブレンワルド氏による覚書」

ブレンワルド

「1864年6月26日に横浜に送られた日本産品見本についてのスイス公使館員ブレンワルド氏による覚書」

1864年10月? ベルン刊?

Brennwald, C(asper).

Notizen des Herrn Legationsrates Brennwalds zu einem aus Auftrag und für Rechnung des eidgenössischen Handels= und Zolldepartements von ihm gesammelten und in Yokohama am 26. Juni 1864 verschifften Mustersortimente japanesischer Gewebe.

(Bern?), no publisher stated, 1864 ?. <AB201782>

Reserved

14 cm x 21.3 cm, pp. [1-2], 3-20, disbound

Information

1864年の日瑞修好通商条約締結後にブレンワルドが作成した日本産品の見本とその解説

 スイスによる日本との通商条約のために1863年に派遣された使節団は、特命全権公使にアンベール(Aimé Humbert-Droz, 1819 - 1900)、商業部門を担当する公使館参事官としてブレンワルド(Casper Brennwald, 1838 - 1899)を主軸として、幕府との交渉に挑み、1864年に日瑞修好通商条約の締結に成功しました。以来、日本とスイスとの国交関係は第二次世界大戦中も途切れることなく、今に続いています。

 スイスにとって日本との国交樹立における最大の目的は、まさに貿易促進にありましたが、ブレンワルドは商業部門の担当者として、条約交渉と同時に日本市場調査に尽力し、交渉締結後も日本にとどまって調査を続けました。すでに交渉中から何度も報告書を送り、それらをまとめて『遣日スイス使節団の商業部門一般報告書』(弊社ホームページにて案内中)を1865年に刊行することで、スイス産業界に日本市場の基本情報を提供し、実質的な両国関係の端を開きました。

 本書は、この報告書と並んでブレンワルドが取り組んでいた日本調査の一つで、スイスに送るための日本産品の見本目録と、それらの簡単な解説を付したものです。日本とその市場についての概説は先の報告書で取り扱い、こちらではより一層具体的に、日本でいかなる産品があるのかをスイス産業界に紹介するためのもので、先の報告書と並んで、日本とスイスとの関係を実質的に開くにあたって大きな役割を果たしたと思われるものです。

「スイス人たちに、この新しい市場についての知識を提供するために、連邦通商関税局は、ブレンヴァルドによって蒐集された日本品の見本を2,3の解説を付して、スイス全集に回覧させた。これに特に興味を抱いたのはテッシン州政府であった。同政府の希望により連邦政府は、1865年5月から翌年6月までコモで開かれていた農業博覧会に、これら商品見本を貸出するに決した。」
(中井昌夫『初期日本=スイス関係史』風間書房、1971年より)

テキスト冒頭。日本の「尺」の単位の説明など具体的な貿易実務に用いられることを想定した解説。
日本産品の一覧冒頭。
最終部。製本が施されていない状態。