書籍目録

「日本(春日神社と鹿)」

堂本印象 / 国際観光局

「日本(春日神社と鹿)」

(ポスター) [1937年] 東京刊

Domoto, Insho / Board of Tourist Industry.

JAPAN (Kasuga Shrine and 2 deers)

Tokyo, Kyodo Printing Co, [1937]. <AB2020142>

Sold

63.1 cm x 97.2 cm, 1 colored large poster, rolled,

Information

「1930年(昭和5)年4月、外客誘致の政府機関として鉄道省に国際観光局が新しく設置された。同局設立の目的は観光産業の振興であり、観光を通じた国際親善と外貨獲得にあった。
 国際観光局はその初年度に富士山をバックに満開の桜の下で駕篭に乗る和装美人を描いた吉田発三郎の《Beautifu Japan(駕篭に乗れる美人)》を1万枚発行、その翌年には白黒のグラビア印刷のポスター6種(富士山、日光東照宮、鎌倉大仏、金閣寺、錦帯橋、弘前城)を発行し観光名所を前面に掲げた。その後、国際観光局は伊藤深水、川瀬巴水、上村松園、中村岳陵、堂本印象らを起用し、日本が独特の柔らかい色調や浮世絵を思わせる木版画を用いた観光宣伝用のポスターを制作した。国際観光局が制作したポスターの大部分は単に「JAPAN」と記されているだけで、しかも描かれているのは必ずしも観光名所というわけでもなく、外客誘致のための観光ポスターというよりも「美しい日本」というイメージづくりをねらって制作したものであったことがうかがえる。」
(東京国立近代美術館編 / 木田拓也『ようこそ日本へ:1920-1930年代のツーリズムとデザイン』東京国立近代美術館、2016年、62頁)