書籍目録

「美しき日本」

吉田初三郎 / 鉄道省 [国際観光局] / ジャパン・ツーリスト・ビューロー

「美しき日本」

(ポスター) [1930年]  東京刊

Yoshida, Hatsusaburo / Japanese Government Railways [Board of Tourist Industry]/ Japan Tourist Bureau.

Beautiful Japan.

Tokyo, Nisshin Printing Co. Ltd, [1930]. <AB2020139>

Sold

59.7 cm x 92.5 cm, 1 colored large poster, rolled,

Information

「ビジット・ジャパン」を掛け声に国際観光局によって作成された吉田初三郎による豪華ポスター

「1930年(昭和5)年4月、外客誘致の政府機関として鉄道省に国際観光局が新しく設置された。同局設立の目的は観光産業の振興であり、観光を通じた国際親善と外貨獲得にあった。
 国際観光局はその初年度に富士山をバックに満開の桜の下で駕篭に乗る和装美人を描いた吉田発三郎の《Beautifu Japan(駕篭に乗れる美人)》を1万枚発行、その翌年には白黒のグラビア印刷のポスター6種(富士山、日光東照宮、鎌倉大仏、金閣寺、錦帯橋、弘前城)を発行し観光名所を前面に掲げた。その後、国際観光局は伊藤深水、川瀬巴水、上村松園、中村岳陵、堂本印象らを起用し、日本が独特の柔らかい色調や浮世絵を思わせる木版画を用いた観光宣伝用のポスターを制作した。国際観光局が制作したポスターの大部分は単に「JAPAN」と記されているだけで、しかも描かれているのは必ずしも観光名所というわけでもなく、外客誘致のための観光ポスターというよりも「美しい日本」というイメージづくりをねらって制作したものであったことがうかがえる。」
(東京国立近代美術館編 / 木田拓也『ようこそ日本へ:1920-1930年代のツーリズムとデザイン』東京国立近代美術館、2016年、62頁)

「昭和5年度の国際観光局によるポスター。ジャパン・ツーリスト・ビューロー、鉄道省、日本郵船、帝国ホテルなどの要人らで、ポスターの制作が決められた。鳥瞰図で活躍していた吉田発三郎が担当し、アメリカに7,000枚、ヨーロッパに2,000枚配布されたという。デザインは、富士山を背景に駕籠に乗った芸者と、周囲に満開の桜を描く。日本観光を誘致するポスター第1号は、外国がもつ日本のイメージを裏切らず、なおかつ美しいものを目指した。」
(東京都江戸東京博物館編『美しき日本ー大正昭和の旅 展』東京都江戸東京博物館、2005年、31頁)