書籍目録

『日本の詩(俳諧、俳句)ついての覚書』

モンテス・デ・オカ

『日本の詩(俳諧、俳句)ついての覚書』

1942年 メキシコシティ刊

Montes de Oca, Gabriel Martinez.

A PUNTES SOBRE POESIA JAPONESA.

Mexico, Ediciones Gamma, 1942. <AB201910>

Sold

12.1 cm 17.1 cm, pp.[1(Half Title.), 2], 3-107, 2 leaves(SUMARIO / COLOFON), Original pictorial paper wrappers.

Information

松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶らによる俳諧だけでなく正岡子規以降の現代俳句まで紹介

 本書は、1942年にメキシコで刊行された日本の俳句論です。メキシコにおける日本の俳句(俳諧)や和歌の受容の歴史は20世紀初頭と比較的早く、これらの重要性にいち早く注目し、スペイン語訳を試みると同時に、自身でも詩作し、メキシコやスペイン語圏での俳句、和歌の広まりに大きな影響を与えた詩人、作家でもあったタブラーダ(José Juan Tablada, 1871 - 1945)の紹介によって、様々な詩人や研究者が注目してきました。本書の著者についての詳細は不明ですが、こうした豊かなメキシコの俳諧文化を背景にしているものと思われ、松尾芭蕉や与謝蕪村といった古典的な俳諧だけでなく、正岡子規に始まる現代俳句も紹介しており、様々な日本の詩人の作品をスペイン語に翻訳して紹介しています。