書籍目録

『日本の経済発展と日米貿易の将来について:二人の日本人の視点から』

サカラウチ / シバガキ / (ニューヨーク・ジャパンソサエティ)

『日本の経済発展と日米貿易の将来について:二人の日本人の視点から』

(1926年?) ニューヨーク刊

Sakarauchi, T. / Shibagaki, K..

The Future Economic Development of Japan and Japanese-American Trade: TWO JAPANESE VIEWPOINTS.

New York, Japan Society, INC, (1926?). <AB2018139>

¥108,000

13.5 cm x 20.9 cm, pp.[1(Title.), 2], 3-16, Original paper wrappers.

Information

1925年シアトルで開催された第12回全国外国貿易会議で講演した、横浜正金銀行と三井株式会社のシアトル支店長による2論文

 ニューヨーク・ジャパン・ソサエティー(以下JS)は、1907年に日米友好と文化交流の促進を目的として設立された非営利団体で、太平洋戦争の困難な時期を乗り越えて現在もなお活発に活動しており、100年以上にわたって日米友好の促進に尽力してきていることから、民間レベルの日米交流史を紐解く上でも最も重要な組織ということができます。JSは、アメリカの日系企業からの寄付金を元にJS内に設けられたハリス基金委員会(Townsend Harris Permanet Endowment Fund Committee of the Japan Society)の援助を受けて様々な出版活動を行うことにより、日米相互理解、特にアメリカにおける日本社会、文化、政治、経済の正しい理解と友好関係の促進を図っていました。特に1924年の排日移民法は、日米間の緊張をいっそう高めることになった1924年の排日移民法を受けて、JSは出版活動を通じて、日米相互理解をなんとか進めようとしました。本書はそうした背景を受けて、1925年シアトルで開催された第12回全国外国貿易会議で講演した、横浜正金銀行と三井株式会社のシアトル支店長が行なった講演を元に、経済レベルでの一層の日米友好の促進を主張する内容となっています。

タイトルページ。刊行年の記載はないが、本書の元となった会議が1925年に開催されているので1926年の刊行と思われる。
本書が、ニューヨーク・ジャパン・ソサエティのハリス基金委員会によって出版されていることを知らせる前書き。本書の内容が非常に有益であることを述べる一方で、1924年の排日移民法によって日米関係の緊張感が高まっていることを受けて、慎重な言い回しになっている印象を受ける。
第1論文は、横浜正金銀行シアトル支店長T. Sakarauchiによるもの。店主は現時点で著者を特定できていない。
第2論文は、三井株式会社シアトル支店長K. Shibagakiによるもの。同じく特定できておらず。