書籍目録

『日本文典』『タガログ語文典』ファクシミリ版、解説書(全3冊)

オヤングレン / ツヴァルテス(解説)

『日本文典』『タガログ語文典』ファクシミリ版、解説書(全3冊)

1,000部限定のうち439番、専用箱付属 2010年 (1738年 / 1742年)  マドリッド刊(メキシコ刊)

Oyanguren de Santa Inés, Melchor / Zwartjes, Otto.

ARTE DE LA LENGUA JAPONA, DIVIDO EN QUATRO LIBROS… / TAGALYSMO ELUCIDADO,…

Madrid (Mexico), Agencia Española de Cooperación International para el Desarrollo(AECID), 2010 (1738 / 1742). <AB20211713>

Sold

No.439 of limited 1,000 copies.

14.3 cm x 20.8 cm (box size), 3 vols. (2 facsimile books & 1 explanatory book: 227pp. + 8 folded photo plates), Stored in a special box

Information

多言語に精通したバスク出身のフランシスコ会士によって18世紀に刊行された日本文法書の復刻版と詳細な解説書

「キリスト教布教を目的として書かれた日本語文法解説書。著者オヤングレンは、当時イスパニア副王領だったメキシコ経由でフィリピンへ派遣されたフランシスコ派のスペイン人宣教師。1724-36年、フィリピン滞在中に日本語を学習し始め、その後メキシコで聖アウグスチン院長を務めていたとき本書を出版した。彼自身は来日したことはなく、主に先人のロドリゲス(1561?-1634)やコリャド(d.1638)の文典などをもとに執筆した。」
(国立国会図書館「ディジタル貴重書展:洋書の部第2章:西洋人の日本発見、同書解説より)

「(前略)1738(元文3)年、メキシコで、宣教師M・オヤングレン Oyanguren(1688〜1747)が、コリャードの『日本文典』を参考にして、スペイン語による『日本語文典』(Arte de la Lengua Japona 200ページ、4巻1冊)を執筆刊行している。これはマニラ版『日西辞書』も参考にしているなど、オリジナリティーにはとぼしく、高い評価をえていない。
 しかし実はこのオヤングレン『日本文典』は、別の意味で重要である。ドイツの言語学者、フンボルトの弟がメキシコに研究旅行の際、これを入手して、帰国後、兄に贈った。フンボルトがこれによって日本語に関する論文を書き、1826年、ランドレスの仏訳版『日本小文典』の補遺(オヤングレンの文典の抄訳による)の冒頭に付して公刊されるのである。先にものべたように、オヤングレンの原本は内容的にほとんど創見もなく、吉利支丹語学書に劣るが、このフンボルト論文などが、ヨーロッパにおける日本語研究、アメリカでの日本語学習に一つのはずみを与えたわけで、史的意味は小さくない。」
(杉本つとむ『西洋人の日本語発見:外国人の日本語研究史』2008年、講談社、94, 95ページより)