書籍目録

『ポルトガル語にての日本語研究文献及びフェルナン・メンデス・ピント伝の補足』

フレイタス

『ポルトガル語にての日本語研究文献及びフェルナン・メンデス・ピント伝の補足』

岡本良知による邦訳本(『初期耶蘇教徒編述日本語学書研究』1929年)付属 1905年 コインブラ刊

Freitas, Jordão A. de.

SUBSIDIOS PARA A BIBLIOGRAPHIA PORTUGUEZA RELATIVA AO ESTUDO DA LINGUA JAPONEZA E PARA A BIOGRAPHIA DE FERNÃO MENDES PINTO.

Coimbra, Imprensa da Universidade, 1905. <AB2020353>

Sold

14.5 cm x 21.5 cm, 1 leaf(blank), pp.[1(Half Title.)-3(Title.)-5], 6-83, 1 leaf(blank), Original blue cloth.

Information

キリシタン語学研究に必須の書誌参考文献とその邦訳版

「また翌4年(昭和4年、1929年のこと;引用者注)にはフレイタス(Jordão A. De Freitas)が1905年にコインブラにおいて出版した Subsidios para a bibliographia Portugueza relative ao estudo da lingua Japoneza. を岡本良知訳によって『初期耶蘇教徒編述日本語学書研究』と題して日葡協会が出版した。フレイタスは当時アジュダ文庫の館長で、ポルトガルの文献学者としてまた当代屈指の東洋研究者の一人であり、すでにこの数年前に『思想』誌第68号に、同氏の論文が岡本良知氏訳注によって『16世紀末澳門及び日本における活字出版』と題して紹介されていた。本書は表題の文字の示す通り、天草版『拉丁文典』『拉葡日対訳辞典』長崎版『日葡辞典』『日本文典』のきりしたん版の他に16、7世紀の語学書の文献学的研究を記したもので、これはサトー卿の書誌と共にメンデス・ピント(Mendez Pinto)の伝記及びその『冒険巡航記』に記した当代の歴史の文献学的補足であった。」

(天理図書館編『きりしたん版の研究』天理大学出版部、1973年、186頁より)